PMS(月経前緊張症)や更年期に効くハーブ、チェストツリー(チェストベリー)

チェストツリーchaste-tree(チェストベリーchasteberry)は、中世の修道士が禁欲的な信仰生活を送るための薬草療法として用いられてきました。学術名は、Vitex agnus-castus。 agnus-castusは、「汚れなき子羊」Vitex は、「私を避ける」という意味があり性欲抑制作用があると信じられてきたことに由来します。チェストツリー(チェストベリー)は、すみれ色の花を咲かせ和名を、セイヨウニンジンボクといいます。ラベンダーのように細長く青紫色の花が咲きます。

ハーブ

男性の修道士の性欲を減少させると信じられてきましたが性欲には、影響がありません。月経痛や生理前の乳房の痛み、PMS(月経前緊張症)や閉経まぎわの更年期。女性の生殖器に関する問題を解消するハーブとして使われてきたもので母乳の生成を促すホルモンプロラクチンを増加させる作用があります。

この植物には、女性ホルモンのプロゲステロンと同様の成分が含まれているため卵胞刺激ホルモン(FSH)と黄体形成ホルモン(LH)の正常化に役立ちます。卵胞刺激ホルモン(FSH)と黄体形成ホルモン(LH)は、2つで連動しているためどちらかのバランスが狂うと大量出血・無排卵月経、PMS(月経前緊張症)・更年期などの症状が引き起こします。

生理不順で周期が不規則な人は、プロゲステロンが増えれば改善しプロゲステロンとエストロゲンのバランスが整うことで月経周期も正常になり生理前や生理中の肌荒れニキビに悩まされることも少なくなります。

チェストツリー(チェストベリー)とブラックコホシュ

チェストツリーの果実は、チェストベリーと呼ばれ更年期やPMS(月経前緊張症)・月経困難症に使用します。ブラックコホッシュや大豆などのホルモンのハーブとの相性が良いため更年期やPMS(月経前緊張症)・月経困難症改善サプリメントでは、一緒に配合されていることが多いようです。

チェストツリー(チェストベリー)は、遅効性ハーブ

チェストツリーは遅効性ハーブなので、すぐに結果があらわれるわけでは、ありません。PMS(月経前緊張症)改善薬のプレフェミンの公式サイトでも3ヶ月以上服用するように書いてありました。飲み始めて3~4ヶ月経ってから効き目があらわれはじめます。結果が出るまでに時間がかかるので不妊でお悩みなら半年から1~2年は、継続します。ただしホルモン調整作用があるので妊娠が判明したら使用を止めなければいけません。

チェストツリーの副作用

強い苦味があるチェストツリー(チェストベリー)副作用としては、ごくまれに症状が悪化したりめまい・ニキビ・軽い吐き気などがみられることがあります。味が苦いせいか粉末やカプセルなどの状態で飲むことが多いようです。ホルモンを調整する女性のための天然薬なんですね。

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