女性ホルモンの変動によって起こるPMS(月経前緊張症)やPMDD(月経前不機嫌性障害)、月経困難症、妊娠・出産を伴う不調、更年期周期は、検査しても特定の異常や器質的な原因が見つからなことが多いものです。
どこが悪いかわからない、病気じゃないけどちょっと不調、ちょっと不快。病院に行くほどじゃないから我慢しよう・・そんな経験ありませんか?西洋医学の場合、ピンポイントで症状に合わせた処方をされますが漢方薬の場合、1つの薬で症状が、いくつも改善することも多いので体質改善には、ピッタリなんです。
PMS(月経前緊張症)に効く漢方薬をご紹介いたします。
PMS(月経前緊張症) | 生理の3日から10日ほど前からイライラ、乳房がはる、ニキビ、眠気が強くなる、むくみ |
PMDD(月経前不機嫌性障害) | PMS(月経前緊張症)より、うつ状態がひどい、ヒステリーで感情のコントールが難しい |
生理痛 | プロスタグランジンの影響で陣痛のような痛み。頭痛・吐き気などが起こる |
生理不順 | 正常な周期(25~28日)より短い、あるいは長いなど期間が一定していない |
- 桃核承気湯(とうがくじょうきとう)
- 桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
- 加味逍遥散(かみしょうようさん)
- 当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
- 女神散(にょしんさん)
- 抑肝散(よくかんさん)
- 防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)
桃核承気湯(とうがくじょうきとう)
- 桃核承気湯について、実証で下腹部が張り体力がある人、頭痛、不眠、不安などの精神障害の改善に。のぼせ気味、便秘の人向けの漢方。服用後1~2週間は様子を見ます。
- 桃核承気湯の効能、生理痛、高血圧、更年期障害、不妊症、PMS(月経前緊張症)、月経不順、月経困難症、腰痛、便秘、頭痛、めまい、肩こり、イライラ、精神不安、ニキビ
- 桃核承気湯(妊活中女性)、不妊治療中も用いられますが妊娠希望の人は、妊娠が判明したら服用を止めなければいけません。
- 桃核承気湯の副作用、ダイオウが配合されているので便秘がちの人は、軟便になる。下痢になる人もいるので効きすぎる場合は、1日1回の服用に調整する。副作用として吐き気や頭痛を伴うこともある
- 桃核承気湯の味やニオイ、まずい飲みにくい(個人的な感想です)
- 桃核承気湯の服用回数1日2回1包服用
桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
- 桂枝茯苓丸について、中間証~実証、のぼせ、下腹部の張り、冷え、めまい、月経不順。体格はしっかりしていて赤ら顔の方に効く淡灰白色の漢方薬
- 桂枝茯苓丸の効能、子宮内膜炎、PMS(月経前緊張症)、月経不順、月経困難、帯下、更年期障害、冷え症、腹膜炎、打撲症、痔疾患、睾丸炎
- 桂枝茯苓丸(妊活中の女性)
- 桂枝茯苓丸の副作用、食欲不振、胃部不快感、悪心、下痢
- 桂枝茯苓丸の味、わずかに渋い飲みにくい
- 桂枝茯苓丸の服用回数、1日2~3回1包服用
- 加味逍遥散について、虚証で中間証の人。のぼせ、肩こり、精神不安定、不安、不眠、体力中等度、疲れやすく便秘がちの人向き漢方薬
- 加味逍遥散の効能、PMS(月経前緊張症)、精神不安、イライラ、便秘、肩こり、冷え、のぼせ、頭痛、更年期障害、自律神経失調症、不眠症、不妊症、子宮筋腫
- 加味逍遥散(妊活中の女性)
- 加味逍遥散の副作用
- 加味逍遥散の味、独特のにおいがあり、味はやや苦い
- 加味逍遥散の服用回数、1日2~3回1包服用
- 当帰芍薬散について、虚証で筋肉が少なく体力虚弱、冷え症の人。頭痛、めまい、肩こり、貧血傾向があり疲れやすい人向けの漢方薬
- 当帰芍薬散の効能、PMS(月経前緊張症)不妊症、月経不順、月経異常、月経痛、更年期障害、産前産後
- 当帰芍薬散(妊活中の女性)
- 当帰芍薬散の副作用、食欲不振、胃部不快感、悪心、嘔吐
- 当帰芍薬散の味やニオイ、独特のニオイやや甘いが渋くてマズイ
- 当帰芍薬散の服用回数、1日2~3回1包服用
女神散(にょしんさん)
- 女神散について黄褐色の漢方薬
- 女神散の効能PMS(月経前緊張症)、のぼせ、めまい、産前産後の神経症、月経不順
- 女神散(妊活中の女性)、ホルモンバランスを整えてくれる
- 女神散の副作用
- 女神散の味やニオイ、独特なニオイでやや甘いが癖が会って飲みにくい
- 女神散の服用回数、1日2~3回1包服用
抑肝散(よくかんさん)
- 抑肝散について、虚弱体質で神経がたかぶりやすい人向け、淡灰褐色の漢方薬
- 抑肝散の効能、神経症、不眠症、小児夜なき、小児疳症
- 抑肝散(妊活中の女性)
- 抑肝散の副作用、食欲不振、胃部不快感、悪心、下痢など
- 抑肝散の味やニオイ、独特なニオイでやや甘くて渋い、飲みにくい
- 抑肝散の服用回数、1日2~3回1包服用
防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)
- 防已黄耆湯についてデスクワークで脚がむくみやすい人、汗かきで疲れやすい人、多汗症、筋肉にしまりがない水太り、肥満症の人向けの淡褐色の漢方薬
- 防已黄耆湯の効能、月経不順、PMS(月経前緊張症)、肥満症、関節炎、癰、せつ、むくみ、皮膚病、多汗症、月経不順
- 防已黄耆湯(妊活中の女性)妊婦・妊娠希望の方は、医師と相談
- 防已黄耆湯の副作用、食欲不振、胃部不快感
- 防已黄耆湯の味やニオイ、独特のニオイ、やや甘いが飲みにくい
- 防已黄耆湯の服用回数、1日2~3回1包服用
温経湯(うんけいとう)
- 温経湯について、虚証の人手のほてり、唇の渇き、不眠、神経症、精神症状の改善に
- 温経湯の効能月経不順、月経困難、こしけ、更年期障害、足腰の冷え、しもやけ、不眠、神経症、湿疹
- 温経湯(妊活中の女性) ※排卵しやすいといわれている。妊婦は服用しない、医師と相談
- 温経湯の副作用発疹、発赤、そう痒、蕁麻疹等、消化器、食欲不振、胃部不快感、悪心、下痢等
- 温経湯の味やニオイ独特のニオイ・苦くてマズイ、飲みにくい
- 温経湯の服用回数1日2~3回
半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)
- 半夏厚朴湯について
- 半夏厚朴湯の効能、気分がふさぎこむ、つわり、せき、しわがれ声、神経性食道狭窄症、不眠症
- 半夏厚朴湯(妊活中の女性)、妊婦・妊娠希望の方は、医師と相談
- 半夏厚朴湯の副作用、発疹、発赤
- 半夏厚朴湯の味やニオイ独特の生薬の香り、甘くて苦い
- 半夏厚朴湯の服用回数
女性は、初潮、妊娠、出産、閉経とホルモンの影響を大きく受けます。生活やストレスなどによってサイクルが簡単に乱れます。女性外来や婦人科で漢方薬が使われるようになったのもそのため。平安時代の医学書「医心方」は全30巻からなる日本で1番古い医学書。女性の病気は、婦人の顔面の黒子(ホクロや黒アザ)の治療法・乳腺炎、陰部の痛みかゆみ、不妊に通じる(冷え)子宮の腫瘍など人には相談しにくい多様な症状や性病について書いてあり男性より女性の病気は10倍治しにくいといわれています。なんと1冊=20000円+税で販売中→ 医心方(巻二十一) 婦人諸病篇
漢方薬を試すときは婦人科や漢方薬局で相談するのが1番です。自覚症状の聞き取りと表情や体型、舌の状態、口臭や体臭、声の大きさ、呼吸音などで証の判断をしてもらいお薬が処方されます。素人判断は、むずかしく漢方でも合う合わないがあります。服用後の様子は、医師に伝えるようにしましょう。
- 実証・・外からの刺激に強く反応する病状で体質は、体力があり筋肉質で肌ツヤがよく脈が強いタイプ
- 虚証・・外からの刺激に反応が弱い状態で生命力が衰えて顔が青白い。体力がなく華奢・脈が弱く肌も乾燥している状態
- 中間証・・虚証と実証の中間の人
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